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「Go To」で妙高市の宿の利用増 効果の広がりに課題も

2020年10月09日 19:06更新

国内旅行の需要を盛り上げるキャンペーン、「Go To トラベル」は今月1日から東京が追加され、妙高市の赤倉温泉などでは、例年以上の観光客でにぎわう旅館が出てきている。一方、観光客は割引を利用して、単価の高い宿泊施設を利用する傾向にあり、キャンペーン効果の広がりが課題になっている。

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妙高市赤倉にある「お宿ふるや」。金曜日のきょう、関東方面からの宿泊客が訪れていた。この宿で「Go To トラベル」を利用すると、人気の1泊1万5,000円~2万円プランの場合、35%割引され、5,000円~7,000円ほど安く泊まることができる。

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宿泊客は「一緒に来た人が退職するので、その記念に来た。宿を選んだ基準は、コロナ対策をしていること。『Go To キャンペーン』もあるので、この機会にと思った」と話した。

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「お宿ふるや」は新型コロナウイルスの影響で4月はほとんど予約がなく、5月は休業に追い込まれた。その後6月からは、県民宿泊割引キャンペーン。さらに翌月には「Go To トラベル」が始まり、6月~8月の宿泊客は例年並みまで回復、9月は例年より1割増えた。今月からは「Go To トラベル」に東京が追加されたことで、旅館ではさらなる利用の伸びを期待している。

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ふるやの中嶋正文社長は「『Go To』でこんなに反響があるとは。これからは、さらに県外のお客さんも訪れるようになる。紅葉の時期(今月下旬)に多くのお客さんを期待している」と話した。

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一方で、課題もある。観光客は割引に応じて、単価の高い宿泊施設を利用する傾向にあり、妙高観光局では登録している宿泊施設120か所のうち、「Go To トラベル」の効果があるのは3分の1程度と見ている。

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竹田幸則事務局長は「多くの宿泊施設に恩恵がいくような対応が必要」 と話す。

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これは宿泊客などに配布する2,000円分のクーポン券とウイルス感染予防セット。妙高市が「Go To トラベル」に合わせて企画したところ、先月の4連休前までに用意した5,000セットが在庫切れとなった。現在、5,000セットを追加し、来週15日から配布を再開する。

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妙高観光局ではコロナ禍で地元経済が伸び悩む中、観光面で光が見えてきたとして、民宿もふくめた需要をどう伸ばしていくか、知恵を絞りたいと話している。竹田事務局長は「『Go To キャンペーン』は1月末まで。スキーシーズンは2~3月もあるので、市や県に新たな施策をお願いし、次の展開につなげていく」とした。

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