2020年08月09日 17:53更新
今月16日に行われる「第95回 謙信公祭」に向けて、狼煙(のろし)を上げるための準備が春日山で行われ、地元の関根学園高校の野球部員が参加し、作業に汗を流した。
狼煙を上げる準備に協力したのは野球部の1から3年生の11人。
生徒は、実行委員会が春日山周辺で調達したスギやマツの枝、土台となる丸太を春日山城天守台跡まで運んだ。生徒は大粒の汗をかきながら3往復し運びきった。
運ばれた材料は、実行委員会のメンバーが手際よく積み上げ、荒縄でまとめて仕上げた。材料を運び始めてから約1時間で、高さ約1.5mの狼煙台が完成した。
謙信公祭狼煙上げ実行委員会によると、祭りでの狼煙上げは35年前から続く行事。普段から社会奉仕活動に取組む学校側から協力の申し出があり、今回 高校生が初めて作業に参加した。
地元春日中学校出身で3年生の春日大夢さんは「運ぶ作業はキツイと思った。これまでは謙信公祭にあまり興味はなかったが、これを機に、地域の祭りに少しずつ参加していきたい」。
同じく春日中学校出身の3年生 桂航平さんは「野球で自分たちも地域の人たちに応援してもらっている。その分、自分たちが協力して、地域を一緒に盛り上げる事ができるのは非常にうれしい」と話した。
謙信公祭狼煙上げ実行委員会実行委員長の永見完治さんは「高校生が積極的に参加するのは95回のなかで初めて。本当に感謝この上ない。狼煙を上げ続けてきた人間としては、新しい芽が生まれた。これが続いてほしい」と笑顔を見せた。
作業終了後には、春日山の麓にある「春日山きのこ園」で生徒たちにタケノコ汁がふる舞われ、生徒は美味しそうに味わい、作業の疲れを癒していた。
第95回謙信公祭の狼煙上げは16日(日)午前8時45分から行われる。JCVではこの模様を会場から生中継で伝える。春日山神社祭典やステージ披露なども併せて放送する。
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