2019年11月02日 18:25更新
県立高田農業高校が今年4月で創立120周年を迎えきょう2日、記念式典が開かれた。
高田農業高校は、明治32年4月に播種場と養蚕伝習所が合併して、中頸城郡立高田農学校として発足し、新潟県で初の農学校となった。これまで、1万6,000人以上が卒業した。
式典には、これまでの卒業生や近隣の高校の校長など約700人が出席した。
はじめに卒業生会の楡井辰雄会長が壇上に立ち、現在の社会情勢について、AIなどの発展で経済などが大きく変わってきていると説明したうえで、高田農業生の精神は今後も変えてはいけないと訴えた。楡井会長は「卒業して50年近くになるが、校庭のヒマラヤのスギが心の故郷であり、原点。120年の歴史のうえに夢を築きながら、勉学に励んでほしい」とエールを送った。
次に式辞で、竹内正宏校長が「農業は地域の経済を支える大きな役割を担っている。農業を維持し発展させるために、担い手を含め、農業育成の場として農業高校が期待されている」と話した。
これに対し、生徒を代表して生徒会長の今泉柊さんが学校生活を振り返り「本校は実習などを通して学べる環境がある。そのような環境で学習できることに感謝したい」と述べた。さらに今泉会長は今後の目標について「農業教育発祥の地として新潟県だけでなく、全国の農業を引っ張っていけるように、これからも勉学に励みたい」と話した。
高田農業高校では、この日開かれた式典に先立ち、去年7月に卒業生会から高校へ13台のエアコンが寄贈されている。
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