2019年10月10日 16:52更新
共働き世帯が増えるなか、子どもが3歳になる前から保育園に預けるケースが増えている。そうした中、よりよい保育とは何かを考える討論会が、上越教育大学で開かれた。
討論会は、上越市立保育園長会の藤田芽美子(ふじためみこ)会長、お茶の水女子大学こども園の宮里暁美(みやさとあけみ)園長、認定こども園マハヤナ幼稚園の石田明義(いしだあきよし)園長の3人がパネラーを務めた。テーマは「豊かな育ちを支えるために」。
はじめに、現在の上越市の状況として、共働き世帯が増えると同時に、祖父母の世代も仕事に就いている人が多く、子どもが3歳になる前から保育園に預けられるケースが増えていることが報告されれた。
パネラーの藤田会長は「40年前は、オムツがはずれた3歳時からの入園が中心だったが、現在は様変わりした」と話し「今は教育より養護に関わる部分多くなっている。一人一人の発達に合わせた保育が大事。児童福祉法で保護者への支援も加わり、保育園の仕事が増え保育士はてんてこまい」と話した。そのうえで、藤田会長は「保育士は早朝から延長保育までローテーションを組んだ時間差勤務となっているため、子ども一人一人の状況や保育のノウハウを共有することが大切になっている」と話し「保育状況の記録と評価が必要になってくる。子ども支える保育を、どのように考えて、何をどうしたいのか、そのために何が必要なのか。効果的な研修体制をつくりたい」と話した。
参加した市内の保育士は「日々振り返る時間があまり取れない。少しずつ先生方と話していきたい」と話した。
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