2019年06月28日 06:01更新

妙高市で昨年度虐待を受けていた児童の数は11人、不登校の件数は小中学校あわせて40件、さらにいじめの件数は99件あり、いずれも増加傾向であることがわかった。

これは26日に開かれた対策協議会で報告された。市によると、平成13年度以降の18年間に124人の虐待が確認されている。その内容は、親が食事を与えないなどのネグレクトが5割で最も多く、次いで身体虐待が3割、心理的虐待が約2割だった。また昨年度、虐待を受けていた子どもは5世帯で11人。虐待のいずれもが民生委員などの介入が必要な中度・重度にあたるものだった。

市では、虐待がみられた家庭について、親の聞き取り調査や相談員による訪問を行ったが、そのなかで、しつけと言い張る親が多く、解決がなかなか難しい事例が多いということ。

また不登校については、昨年度小学校で12件、中学校で28件、合わせて40件あった。前の年と比べると中学校は横ばい、小学校では4件増えた。さらに、いじめについては小学校で85件、中学校で14件あわせて99件だった。前の年と比べると、小学校が34件増え、中学校は12件減った。

中学校が減ったことについて、市では小学校時代に早期に対応した結果がつながったとみている。

また、いじめの内容は、冷やかしやからかい、ズボン下ろしなどが問題になっていて市では、人によってはショックをうけて命に関わることもあるため、学校での指導を徹底するよう呼びかけている。今後、市では、子どもに定期的にアンケートをとるなど、不登校やいじめの予防・早期発見に努めていくということ。

※プレミアム会員 見逃し視聴（配信期間 6月27日 19:00～ 7月3日 19:00まで）