2019年06月12日 12:07更新
先月の連休中に、直江津港で釣り人が乗ったミニボートの転覆事故が相次いだことを受け、上越海上保安署ではミニボートの安全な利用を呼び掛けている。
ミニボートとは全長3m未満でエンジン出力が2馬力未満のものを指す。小型船舶の操縦士免許は必要ない。そのため釣り人に人気で、近年利用が増えている。
一方で、上越海上保安署は、今年4月末から5月末の1か月間に直江津港での転覆事故3件を認知し、検分にあたった。いずれも通りがかった船が釣り人を助けあげ、命に別状はなかった。
ミニボートは馬力が小さいため、風があると陸に戻ることが難しく、波で転覆しやすい。さらに小型のため、他の船から発見されにくく、追突の危険がある。
海上保安署によりますと、転覆事故は目撃者による通報が多く、事故を起こした本人からはほとんど無いということ。そのため、海上保安署では実際の事故は相当数あるとみている。
また、ミニボートは照明器具を搭載しないことが多く、その状態では夜間や日の出前に沖に出ることは禁止となっている。しかし先月、保安署が早朝の巡回を行ったところ、13隻が照明を載せないまま日の出前に出船しようとしていた。どの船も「禁止事項」を知っていたということ。
上越海上保安署によると、ミニボートの利用は県外の人が多いということ。釣りや海のレジャーは楽しいと同時に危険と隣り合わせ。正しい使い方やルールは大前提だ。
保安署では、利用者の安全意識が低いとしてミニボートの正しくない使い方を見たら一声かけるか、海上保安署に一報してほしいと呼びかけている。
今後も随時巡回を行い、取り締まりを強化していく方針。
※ご覧の記事の内容は2019年6月11日(火)JCVニュースLiNKで放送予定(TV111ch) 初回18:30~
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