2019年03月10日 05:00更新
上越市と妙高市でクリーニング業を営む白星社(はくせいしゃ)が、このほど障がい者を長年にわたり雇用したとして全国表彰を受けた。白星社の宮澤義幸 社長に障がい者雇用への思いをうかがった。
白星社は10年以上に渡って障がい者を雇用したことが評価され、障がい者就労施設などでつくる全国社会就労センター協議会から先月27日、「特別感謝」を受けた。推薦したのは社会福祉法人「さくら工房」。「特別感謝」は全国から特に優れた4団体に贈られた最高賞だ。
白星社の従業員は56人。そのうち障がい者は15人。どの方も数年にわたって勤務し、長い人は13年になる。
勤務歴5年の澤海良夫さん
「クリーニングの仕事が好きでやっている。うれしいときは、仕事がいっぱいあるとき。大変だけどやりがいがある」と話す。
白星社では障がい者が長く勤められるために様々な工夫をしている。同じ目線で人格を尊重する。そして孤立させず仲間が一緒だという雰囲気をつくること。さらにh、送迎バスで通勤を支援している。
厚生労働省では、従業員が45.5人以上の事業所に対し、障がい者の雇用率2.2%を義務付けている。しかし、その達成率は、おととし6月の時点で全国で5割、県内は6割にとどまり、上越地域はやや高い67.6%となっている。
宮澤社長は障がい者は「素直でまじめで実直」と潜在能力を高く評価している。「根気よく指導し、長いスパンで育てるという気持ちでやれば、向上し健常者に近づいていく。うちの会社にいなくてはならない存在だと熱い思いで付き合っていかなければいけない。一過性ではなダメ。継続が大事」と。
白星社では、障がい者にもできる仕事をあらたに作り出すなど、活躍の場を広げていて、この春には障がい者をもうひとり採用する予定だということ。
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