2019年03月04日 19:59更新

上越市文化財調査審議会が4日開かれ、本町3丁目にある旧第四銀行高田支店と中央3丁目にある旧直江津銀行を上越市の文化財に指定するよう答申した。

答申されたのは上越市が所有する旧第四銀行高田支店とその建築図面3葉、また、旧直江津銀行とその金庫1基。指定の種別はいずれも有形文化財の建造物。

旧第四銀行高田支店は昭和6年に建てられ、現存する上越市の鉄筋コンクリート造の建築では2番目に古いもの。昭和初期に全国で建てられた古典主義様式の銀行として内観、外観ともにその特徴をよく残している。

昭和初期の高田を代表する建築物として価値が高いと判断された。現在は、高田まちかど交流館として利用されている。

また、旧直江津銀行は明治40年、当時の新町通りに建てられ、その後、直江津の石炭王とよばれた高橋達太が取得し、大正9年、現在地の中央3丁目に高橋回漕店社屋として移した。全国の主要都市で建てられた擬洋風建築として上越市で最も古いもの。現在もライオン像のある建物として市民に親しまれている。

あわせて答申された金庫には、直江津の「直」の文字が入っている。こうしたことなどから年代が判断され、直江津の近代の建築物として価値が高いと判断された。

教育委員会は今月26日、定例会を開きその議決をもって正式な指定となる。今回の答申で上越の指定文化財は321件になる見込み。

 ※ご覧の記事の内容は2019年3月4日（月）JCVニュースLiNKで放送（TV111ch） 初回18:30～
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