2019年02月22日 18:03更新
児童文学の父といわれる小川未明にちなんだ「小川未明文学賞」の受賞者が22日、発表された。大賞、優秀賞ともに新潟県からの受賞だった。
今回の文学賞には503編の応募があった。落合恵子さんやねじめ正一さんをはじめとする審査員6人による最終審査の結果、大賞には新潟市の藤村沙希さんの作品「湊まちの寅吉」が、優秀賞には上越市の河村一美さんの作品「昔、瞽女さんが雁木の町を歩いていたんだよ」が選ばれました。
県内からの作品が大賞、優秀賞に選ばれるのは27回を数える文学賞の歴史の中で初めてだ。また、二人とも上越で開かれていた杉みき子さんの教室に通い児童文学を勉強した共通点もある。
小川未明文学賞委員会の小玉武会長が村山市長に報告した。
優秀賞の「昔、瞽女さんが雁木の町を歩いていたんだよ」はひいおばあさんが瞽女さんだったと知った少年が、瞽女さんのことを調べる物語。審査では膨大な資料を基に瞽女さんとむらびととの交流が良く描かれている点が評価された。瞽女さんが伝説のようになっていく中、作者の河村さんはその生き方を知ってほしいとの思いからこの作品を書いた。河村さんは「本当にうれしい。夢がかなったうれしさでいっぱい」とコメントを寄せている。
大賞作品は今年秋に出版される予定。
なお、過去の大賞受賞作品は高田図書館で読むことが出来る。
※ご覧の記事の内容は2019年2月22日(金)JCVニュースLiNKで放送(TV111ch) 初回18:30~
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