2019年02月14日 17:38更新
120年の歴史は燃え尽きません!
お灸に使う「モグサ」の製造が上越市名立区で最盛期をむかえている。この時期しか作れないモグサとはどんなものだろうか?
モグサを作っているのは上越市名立区の佐藤竹右衛門商店。創業は明治29年、今年で123年目を迎える老舗。
14日に製造したのは最上級品の「純和灸・特灸」、直接肌に乗せるタイプのモグサ。5代目佐藤育太さんによると「日本で作られているお灸の中で一番精製度が高い。直接にのせるタイプなのでピンポイントで使う鍼灸師さんがメインで使う」という。
モグサの原料は、地元で採れたヨモギ。 天日干したものをさらに100度の高温で乾燥させ水分量を1%以下にしてある。
モグサは、そのヨモギの裏の白い毛、柔毛だけを使う。柔毛をとるには、はじめ臼でヨモギを擦って、葉脈や茎を取り除く。それをさらに、竹のふるいにかけ、柔毛だけを残していく。
完成したモグサ。 柔毛の純度が高いほど高級とされ、使ったヨモギの200分の1しか取れない。モグサは湿気に弱いため、空気の乾燥するこの時期しか製造できないという。
佐藤さんは「国産モグサは上越だけで作られていることは間違いない。モグサは長い間日本で残ってきたもの。モグサの持つ本来の力、リラックス効果などを信じて日本の文化として残していきたい」と話した。
佐藤竹右衛門商店では国産のヨモギを使ったモグサの70%を生産している。
佐藤さんは「若い人にも試してもらいたい。本来の治療だけではなく、リラックス効果、美容効果にも注目が集まっているので興味を持ってもらえれば」と今後に期待を寄せている。
※ご覧の記事の内容は2019年2月14日(木)JCVニュースLiNKで放送(TV111ch) 初回18:30~
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