2017年02月15日 13:22更新
雪深く緑豊かな里山の魅力を再発見し、価値や誇りを見つけてもらうための講演会が14日、上越市立大島中学校でひらかれた。
講演会は地元の小・中学生や住民を対象に60人ほどが参加。講師には、香川県から新潟県十日町市に移住し農業をしている佐藤可奈子さんが招かれた。佐藤さんは大学生の時、十日町市の池谷集落で農業体験したのをきっかけに、大学卒業後に集落に移住し農業をしている。
講演では「豪雪農村から地域を最先端にする未来のつくりかた」と題し、より良い地域作りのため、夢を語る地元の人たちと一緒に取り組んできたことや、女性むけの農作業服の制作、雪下野菜を使った離乳食の提案、さらには移住を考えている若者に向けて、フリーペーパーを作成していることを紹介した。
また、農業と他の「なにか」を掛け合わせることで、可能性は無限大に広がるとアドバイス。実例として「農業」と「建築」を掛け合わせて、田んぼの中に仕切りで区切った空間をつくり、授業やイベントなどで利用していること紹介した。
講演を聞いた中学生は「自分の考えがあり、前向きな姿がすごいと思った」「大島に共通するところがあった。将来は大島の役に立てるような仕事がしたい」と佐藤さんのやる気や発想に刺激を受けていた。
佐藤さんは「人も地域の魅力。人が地域をつくる」と話し「こうなりたいと思う大人の背中を見つけてほしい。私たち大人の在り方が、子どもたちの未来をつくっていくのかもしれない」と話していました。
講演を聞いた中学生は、今後 自分たちの地域でどんなことが出来るか、授業の中で考えていくことにしている。
※2017年2月15日 ニュースLiNKで放送 初回18:30~