2018年08月08日 15:28更新
江戸時代から明治まで日本海で活動した商業船、北前船について、国府小学校の児童が8日、体験学習に取り組んだ。
体験学習に参加したのは、国府小学校の5年生のうち、希望した20人。児童たちははじめに北前船によって山形県の酒田市から直江津に伝わった民踊、米大舟を体験した。
直江津は北前船の寄港地として栄えた歴史がある。船旅の安全を祈願して神社や寺に奉納された絵馬や船の模型などがいまも残されていて、今年5月には、その価値が認められ、文化庁の「日本遺産」に認定されている。この日の講師を務めたのは郷土史に詳しい佐藤和夫)さんだ。佐藤さんは、日本の中心にある直江津は各地から物が集まりやすくまた、送り出しやすかったと北前船が寄港した理由を説明した。
佐藤さんは「直江津では北前船が運んできたものを見たり触ったりできる。そこから北前船の歴史を感じてほしい」と話していた。
児童たちはこのあと、直江津の町をあるき、北前船が運んだ地蔵や神社の敷石などを見学した。こうした体験学習は日本遺産の認定を受けた全国15か所の北前船寄港地で実施されている。この日学んだ内容は国府小学校をふくめ、この秋に1冊のガイドブックにまとめられることになっている。
児童たちはガイドブックをもとにほかの寄港地との違いについて調べたうえ、直江津に残された北前船の遺産をさらに深く学ぶ予定だ。
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