2018年05月30日 17:39更新
地域の自然を生かしたユニークな運動教室が30日、妙高高原でひらかれた。
運動教室は運動不足の解消や生活習慣病の予防につなげようと、妙高市が5年前から行っている。妙高高原の温泉や自然環境を活かすことが特徴。この日は、上越市や妙高市から60代以上の10人が参加した。
運動メニューははじめに、妙高市苗名滝周辺を約15分かけて歩いた。周辺の標高は約850mで、海抜0mで歩くよりも、気圧が低いため運動効果は約1.3倍あるということ。
このあと、妙高高原体育館の温泉プールで体を動かした。水中運動はひざや腰の負担を減らすことができる。さらに温泉の効能を生かして筋肉や関節痛の緩和、冷え症などを改善できる。参加者は思い思いに筋肉や関節を伸ばしていた。
上越市から参加している60代の女性は「体育館の周りをジョギングしてまるでセレブの奥さんみたい。今は腰痛で接骨院に行かない。気持ち、体(の両方)に効果がある」と話す。また、妙高市在住の70代男性は「去年まで中性脂肪の数値は問題なかったが、急に3倍になり、それを食い止められれば」と自身の健康のために参加していると話す。
市によると、昨年1年間、教室の参加人数は過去最高の1,566人だった。これは前年の約2倍増で、市では妙高高原体育館が完成して教室数が増えたことや独自の健康プログラムへの関心が高まったものとみている。
妙高高原体育館 チーフインストラクターの北口賢太郎さんは「冬場に運動していなかった人が、自分の健康のために健康教室に通い続けて、健康への意識付けができている」と教室の効果を感じている。
健康教室は8月まで続く。コースは初級・中級・上級の3コースで、途中参加も可能。
■問合せ:妙高高原体育館 ℡0255-86-4466
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