2018年05月30日 11:32更新
ほくほく線を運営している北越急行は29日、ほくほく線の旅客運賃を10%引き上げる変更認可申請を北陸信越運輸局に行った。
5月29日 十日町駅で会見
値上げするのは普通旅客運賃と通勤定期運賃。これにより、普通運賃は初乗りで150円が170円になる。始点と終点の犀潟・六日町間が現行の970円から110円増の1080円となる。新運賃は12月1日から適用される。
北越急行は2015年の北陸新幹線開業により特急「はくたか」が廃止されたため、運輸収入が大幅に減少、赤字経営が続いている。今回の値上げで経営状況改善を図る方針だ。
渡邉正幸 代表取締役社長
29日の会見で、北越急行の渡邉正幸 社長は「将来に向けて厳しい経営状況にあることには変わりなく、ほくほく線を永続的に存続させ、かつ同様の運行サービス水準を維持していくために、沿線地域の皆様、そしてご利用の皆様に運賃改定を行うことへのご理解をお願いしてまいりたい」と話した。
平成28年度の最終損益は約5億5,000万円の赤字だった。今回の値上げにより平成30年度から32年度の3年間の運賃収入が約1億円増える見込み。北越急行では今後、1日乗り放題のフリーパス販売や、トイレ付車両の早期導入で利用者拡大を目指す。
また、以前から指摘されていた、列車にトイレがないことについて、トイレ付の車両を導入する方向で検討する他、新たに中学生用の通学定期券の販売を開始する。これは高校生用の80%相当の金額で利用できる定期で、中高一貫校を中心とした生徒の利用を見込んでいる。
Copyright (C) 2016-2023 上越妙高タウン情報 All rights reserved.