2018年01月19日 13:26更新
シンガポールで18日、新潟県産の食品や地酒の販路拡大を促す商談会が開催された。
「新潟 食の商談会 in シンガポール」は県が3年前から実施していて今年で4回目。また商談会のあとにはTeNYなどの主催で「Enjoy Niigata! Food & Sake Festival」が開催された。
会場はシンガポールに4店舗を展開している富寿しのノベナ店。
第1部の商談会には県内の食品や酒造メーカー11社が出展。現地からはシンガポールやマレーシアのバイヤーなど18社が、上越からは鮎正宗酒造や新潟第一酒造が参加した。すでに2つの酒造はシンガポールの卸業者と取引をしており、今回は現地のバイヤーやレストラン関係者に更なる広がりを求めた。
また第2部のSAKEまつりには、新潟県の益田浩副知事はじめ、旅行会社や観光関連の業界関係者、現地のバイヤーやメディアを含め約100人が集まった。ここでは主に上越・妙高・糸魚川の酒造を中心に19銘柄が並べられ、参加者が試飲し、うまさを味わっていた。
現地のバイヤーの中には、過去に上越のSAKEまつりに3回も訪れたという人もいて、上越地域の日本酒の魅力を褒め称えていた。また現地メディアの一人は日本酒を飲み「新潟に訪れたい。温泉や酒めぐりをしたい」と、新潟の魅力をシンガポールで広めていくと話した。
鮎正宗酒造の飯吉富彦常務は「売り方やデザインの面でも勉強になった。日本酒はゆっくり丁寧に広めていかないと。酒蔵は小さい会社が多いがパワーを集結させ、オール上越で発展できるようにトライしたい」と。
シンガポールでは日本食の普及が進む一方で、「新潟ブランド」の認知は東京、大阪、京都、北海道など比べると低い。外食が盛んなシンガポールで、飲食店の出展は新潟県からは富寿しとラーメンの三宝亭の2つほどに留まっている。
更なるブランド力の発信に対して、新潟県知事政策局国際課の渡辺慎一中国室長も「官民一体でお互い足りないところを補いながら進めていけたら」と話していた。