2017年11月29日 17:42更新
リデュース・リユース・リサイクルのいわゆる3Rの推進に貢献したとして、上越市中箱井の「飛田テック」が3 R推進功労者等表彰で環境大臣賞を受賞した。上越市内の企業でこの環境大臣賞を受賞するのは初めて。29日に同社の飛田剛一社長らが村山市長に受賞を報告した。
リデュース・リユース・リサイクル推進協議会は、再資源化などに率先して取り組み、実績を上げている個人、学校、企業などを表彰している。
資源のリサイクルなどを行う飛田テックは、平成17年に自動車リサイクル法が施行される前、平成13年から全国に先駆けて自動車リサイクル専門の工場を設立し、リサイクルに取り組んできた。県内で月に発生する使用済み自動車は約6,000~7,000台と推測され、このうちの3分の1を同社が処理している。
使用済み自動車の処理方法は、一般にシュレッダー処理が主流だが、切断するときに発生する細かなゴミの処理が必要になる。一方、飛田テックは車体を細かく解体し、製鉄の品質に影響する銅が含まれている部品を取り除き、プレス加工することで鉄の原料としてほぼ100%リサイクルしている。これまで、シュレッダーダストを出さずに約7万トンをリサイクルしてきた。
こうした取組みが評価され、このほど環境大臣賞を受賞。全国132件の推進企業の中から受賞したのは1件のみだった。
写真右 飛田テック 飛田剛一社長
飛田テックの飛田剛一社長は「身に余る思い。身の丈以上のものをいただいた。今後も商売につなげていき、地域貢献のためにさらに上を目指した」と話した。
報告を聞いた村山市長は「今までの努力が評価されてうれしい。これからも事故に気を付けて上越の環境を守る活動を続けてほしい」とエールを送った。
※2017年11月29日 ニュースLiNKで放送 初回18:30~
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