2025年03月13日 08:54更新
長さ4メートル超えの迫力!マッコウクジラの骨が先月、上越市の柿崎中央海水浴場に漂着していたことが分かりました。日本海側では見つかるのは珍しく、県内では初めてです。調査にあたったセキツイ動物の解剖学が専門の新潟県立看護大学名誉教授、関谷伸一さんに話を聞きました。
これが、先月、柿崎中央海水浴場に漂着したマッコウクジラの骨です。骨は合わせて5つで、右下と左上のあご、後頭部の骨、喉もとの胸骨、そして肋骨です。このうち最も大きい右下あごは、およそ4メートル30センチあります。
新潟県立看護大学 関谷伸一 名誉教授
「マッコウクジラの遺骸があがったのは(県内で)初めてだと思う。九州の五島列島の周辺にいるのは分かっている。日本海では非常に珍しい。頭は5メートルくらい。(体長は15メートル)」
骨は先月1日に市民が見つけ、上越地域振興局に連絡しました。骨は海水浴場の周辺、およそ2キロの範囲に散らばっていたため、振興局が1か所にまとめました。
セキツイ動物の解剖学が専門の新潟県立看護大学名誉教授、関谷伸一さんは振興局から依頼を受け、今月6日に調査しました。関谷さんは去年3月まで国立科学博物館の客員研究員を務めていて、調査には科学博物館の研究員を呼びました。
関谷 名誉教授
「下あご。マッコウクジラのオスは大きいのは18メートル。(これは15メートル)ずいぶん大きい。これで深海に潜ってダイオウイカと戦っているのか、食べているのか」
マッコウクジラの骨や筋肉とみられるものは、柏崎市の海岸でも見つかっていて、同じ個体とみられています。通常、骨はほかの漂着物と同じくごみとして扱われ、焼却処分されます。しかし関谷さんは骨は貴重なため子どもたちの学習などに活用できると考えています。
関谷 名誉教授
「皆さんに実際のクジラの大きさを体感してほしい。ぜひ骨に触って感触を実感してほしい」
骨は今年4月上旬頃まで柿崎中央海水浴場に置かれることになっています。
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