2017年11月29日 08:30更新
上越市立和田小学校の4年生は、地元の自然に親しもうと毎年、地元の矢代川にサケの稚魚を放流している。28日はサケ漁が行われている桑取川でサケの産卵の様子を見学した。
和田小学校4年生15人は総合学習でふるさとの自然をついて学んでいる。そのなかで地元の矢代川を調べ、自分たちで育てたサケの稚魚を放流している。この日は、サケの卵をもらっている桑取川漁業協同組合を訪れ、漁協の仕事やサケの生態について話を聞いた。漁協の平井民夫組合長によると、桑取川では毎年90万匹近い稚魚を放流しているが、北海道沖から北上し4年後に川に戻るのは、約1万匹だけとのこと。
このあと児童は漁や受精の様子を見学した。捕ったサケはすぐに受精させる。受精卵は不純物を取り除き、酸素が行き渡るよう洗ってから水に浸けられる。
漁協の平井民夫組合長は「サケを通じて命の誕生や大切さを感じてもらえれば」と話している。児童は「サケを持ち上げてみてとても重かった。このような仕事をしている漁協の人たちはすごいと思った」と話し、12月から始まる飼育に向けては「サケをなるべく大きく育てて矢代川に放流して、もっとサケをいっぱいにできるようにしたい」と意気込んでいる。
桑取川漁協からもらった受精卵を児童たちがふ化させ、来年3月に矢代川に放流する予定。
Copyright (C) 2016-2023 上越妙高タウン情報 All rights reserved.