2025年02月19日 04:24更新
上越市の来年度の当初予算案が18日(火)に発表されました。力を入れるのは、経営が悪化している上越地域医療センター病院の経営改善を含む「地域医療体制の確保」と、能登半島地震の津波被害を受けた海水浴場に津波避難経路を整備する「防災」の2本柱です。中川市長にとっては1期目の最後になる予算編成で、総仕上げとして取り組みます。
上越市の来年度の一般会計当初予算案は1025億6775万円で、今年度と比べ0.2%、およそ2億4800万円増えました。力を入れるのは「地域医療体制の確保」と「防災」の2つです。
「地域医療体制の確保」では、経営の悪化などを理由に改築を再来年度に先送りした「上越地域医療センター病院」の経営分析や改善に向けた取り組みにおよそ1000万円。来年度で閉院する新潟労災病院の歯科口腔外科を医療センター病院で受け入れるため、改修事業費としておよそ5億7700万円、地域医療を支える看護師を確保するために、新たに上越看護専門学校の運営支援として224万円が盛り込まれました。
一方「防災」では、災害に強いまちづくりを目指します。能登半島地震で津波被害があったなおえつ海水浴場に津波避難経路を整備する事業におよそ3200万円。避難所で使うトイレカーや簡易ベッドの配備におよそ4900万円が盛り込まれました。また、去年、上越市本町の住宅密集地で火災が相次いだなか、連なる住宅の防火対策工事費を支援します。
中川市長はことし11月で任期満了を迎えるため、総仕上げとしてこの2つの柱に取り組みます。
中川市長
「(任期)コロナや災害との戦いだった。健康維持をどうやっていくか、災害をどう乗り越えるかが、大きな課題として私の責任で与えられたものだった。その意味でこの2つの事業に力を入れなければならない」
また、中川市長の公約の1つで今年度から7年間をかけて検証や整備を進めている通年観光計画には、およそ2600万円が盛り込まれました。このほか、えちごトキめき鉄道の運賃が10月から平均18%値上げされることを受け、高校生などに対し通学定期券の購入費の一部を助成するほか、アニバーサリーイヤーにあわせた各行事の特別イベントなどの費用が盛り込まれました。
予算案は、今月28日から始まる市議会の定例会で審議されます。
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