2024年12月28日 15:50更新
上越市在住の30代女性が特殊詐欺被害にあい、現金70万円をだまし取られたことが28日にわかりました。警察は特殊詐欺事件として捜査を進めています。
上越警察署によりますと、今月27日(金)午前9時45分頃、女性の携帯電話に茨城県警察を装う警察官から電話があり「Aさんの名義の金融機関の口座が犯罪に利用されています」などと言われ、その後の連絡手段として、メッセージアプリを指定されたということです。
そのアプリのビデオ通話機能などで女性は「特殊詐欺グループを捕まえたところ、Aさんの名義のキャッシュカードが見つかった。その口座は、特殊詐欺被害者から現金が振り込まれており、被害額は数千万円になった」などと言われました。
さらに同県警察の別の人物を装う警察官が身分証のようなものを提示した後「Aさんは詐欺の共犯、資金洗浄の容疑者です」、「このことを誰にも言ってはいけません」、「Aさんが犯罪に関与していないか、Aさんの銀行口座を調査する必要があるので、持っている口座名、支店名、残高を教えてください」、「70万円を振り込んでください」、「関与がないとわかれば全額返金されます」などと言われ、女性は27日午後0時30分頃、犯人が指定する口座に現金70万円を振り込みました。
振り込み後に、携帯電話機の通信状態が切断されたため、女性は家族に相談して被害に気づき、警察に届け出ました。
警察では「警察官がメッセージアプリを使用して捜査のやりとりをすることはありません。注意してください」と呼び掛けています。
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