2024年11月29日 18:11更新
上越市内に住む70代男性が誤って毒キノコを食べ、食中毒の症状で医療機関を受診したことがわかりました。上越保健所管内で毒キノコによる食中毒が起きたのは今季初めてで、県では注意を呼びかけています。
ツキヨタケ(写真提供:新潟県)
上越保健所によりますと、食中毒の症状で医療機関を受診したのは上越市在住の70代の男性です。今月26日(火)に上越市の山中で「ヒラタケ」と思って採取したキノコを自宅に持ち帰り、28日(木)正午ごろ、自宅でキノコラーメンに調理して1人で食べたところ、同日午後3時ごろから吐き気、おう吐、下痢などの症状が出て、午後7時ごろに医療機関を受診したことがわかりました。患者の症状は比較的軽く、すでに回復しています。
医師が撮影した未調理のキノコの写真をキノコ鑑定の専門家に見せて確認したところ、有毒のツキヨタケであることが判明。患者の症状がツキヨタケによる中毒症状と一致すること、さらに医師から食中毒の届け出があったことから、ツキヨタケによる食中毒と断定されました。今年県内でのキノコによる食中毒は、先日の十日町市で起きた食中毒に続き2件目、上越保健所管内では今季初めてです。
【ツキヨタケの特徴】
・傘は半円形~じん臓型で長径10~25cm、柄は傘のほとんど横につき、紫褐色~暗紫褐色
・柄の内部に暗紫色のシミがある(ない場合もある)
・県内で発生したキノコによる食中毒のおおくはツキヨタケ
・ムキタケやヒラタケと間違えて食中毒になることが多い
上越保健所では、種類の判定ができないキノコは「採らない」「食べない」「売らない」「人にあげない」。確実に鑑別できる専門知識のある人に鑑定してもらうよう呼びかけています。
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