2024年11月14日 13:03更新
治水対策として国が進めている上越市の保倉川放水路整備計画について、津波の対策や防災施設などを検討する部会のメンバーが13日(水)、放水路のルートを視察しました。
保倉川放水路のルートを視察したのは、防災やまちづくりを専門にする大学の教授など6人です。いずれも能登半島地震による津波被害を受けて、13日に新しく設置された放水路整備計画の津波対策や防災施設などを検討する部会のメンバーです。
部会では治水対策に加え、最大クラスの津波や洪水に対応できる防災施設の検討のほか、放水路の整備に伴うまちづくりについて話し合いを進めています。具体的には堤防や護岸、放水路の河口部などの形状や、津波を想定した防災施設の配置、橋の整備などについて検討します。
保倉川放水路は総延長およそ3キロ、幅は最大115メートルの想定で、頸城区の下三分一から浮島などを通り、最終的に上越火力発電所近くの夷浜から海に至る計画です。
視察では、津波の被害があった関川の河口付近やルート近くの上越火力発電所付近など4か所を訪れ、担当者から説明を聞きました。
高田河川国道事務所 調査第一課 池内寛明 課長
「要配慮者施設(社会福祉施設・学校など)はルート上にはないが周辺にある。こういったことも観点に入れながら防災まちづくりの検討を進めたい」
このあと、頸城区のユートピアくびき希望館で第1回の検討部会が開かれ、今後の検討内容などを確認しました。部会では今後、地元の人から防災やまちづくりに関する意見を聞き取りし、治水対策に生かしていく方針です。
保倉川放水路治水対策・防災まちづくり検討部会 小池俊雄 部会長
「砂丘帯の夷浜、低地の浮島など、それぞれの地域で問題がある。委員の皆さんと(整備について)一体的にものを考えるという議論になったので、今後の審議の中に反映したい」
高田河川国道事務所 桶川勝功 副所長
「専門分野の方々に多く集まってもらっている。貴重な意見を吸い上げて、速やかに計画的に部会を開催しながら地元の懸念点について対応したい」
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