2024年11月09日 12:00更新
農業を学ぶ高校生が知識を競う全国大会で、県立高田農業高校3年の上野千夏さんがトップの成績で最優秀賞に輝きました。
上野さんが出場したのは、「農業高校の甲子園」とも呼ばれる「日本学校農業クラブ全国大会」です。今年10月に岩手県で開催され、各都道府県の予選を通過したおよそ3700人が出場しました。大会には5つの競技会などがあり、上野さんはこのうち農業鑑定競技会の作物分野に挑みました。
出題範囲は病害虫や雑草、農業機械など農業全般にわたり800項目以上あります。競技会では、その中から40問出題され、12分以内に解答します。
上野さんは大会に向けて暗記カードや要点をまとめた学習ノートを自作し、放課後や休日に勉強してきました。
上野さんは「競技会に出題された問題が、自分が勉強してきた所と同じだった。『分かるぞ』と思いながら解いた。自己採点したら40問中35点くらいだった」と振り返っていました。
競技の結果、85人中トップの成績で最優秀賞に輝きました。上野さんがこの大会に出場するのは、去年に続いて2回目です。去年は優秀賞でしたが今年は念願の頂点に立ちました。
上野さん
「最優秀賞と分かった瞬間、とてもうれしかった。同時にほっとした」
上野さんの家は稲作農家で、農業を学ぶため高田農業高校に入学しました。卒業後は農業大学校に進学し稲作を学ぶことを望んでいて、今回の学習成果を生かしていきたいと意気込んでいます。
上野さん
「将来農業をやりたい。自家に就農する前に農業法人に就職し、実務経験を積んでから自家に就農したい。将来は、家族で楽しく農業ができる農家になりたい」
全国大会では、上野さんのほかに高田農業高校の8人が入賞しています。高田農業高校の生徒がこの大会で最優秀賞を受賞するのは3年連続です。
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