2024年10月10日 08:00更新
今月5日(土)妙高市東関で80代の女性がクマに襲われ頭部を負傷しました。県内では今年、クマによる人身被害が5件発生しています。県の調査では今年はクマが好むブナの実が不作で人里にクマが出没する可能性があるということです。こうしたなか、クマやイノシシに遭遇しない、または遭遇した時に身を守る対策を学ぶ授業が9日(水)上越市立黒田小学校で行われました。
授業は県内でクマの目撃が相次ぎ人身被害が出ていることを受け、被害を防ごうと上越市が今年から市内の小学校や中学校で開いています。
この日は黒田小学校の全校生徒140人と保護者などが参加し、長岡市にある野生動物の被害対策を支援している会社の清水あゆみさんから、身を守るための安全対策について話を聞きました。
清水さんは、はじめにクマと遭遇しないためには、鈴など音の出るものを身に付けて、クマに人の存在を知らせることが効果的だと話しました。音に反応したクマはその場から立ち去る傾向があるということです。
続いて万が一、クマと遭遇した場合の対処法を実演しました。
「背中を向けずに落ち着いて動物の方を向いてゆっくり下がること。クマは人間を本気で攻撃しようとするときは、立ち上がって手を振りかざしてくるので、爪が頭や首に当たると大けがになる。頭と腕を自分の腕で守って大けがを避けることが大事。その状態で可能であれば丸く体を伏せると良い」
児童
「クマはないけどイノシシは遭遇したことがある。ビックリして動けなかった。もしクマやイノシシにあったら頭と首を守って丸くなることが良いということを初めて知った」
児童
「クマにあったらゆっくり後ずさりする。学んだことは親に伝える」
上越市では今年、先月までにクマの目撃が65件報告されています。人への被害はありません。一方、妙高市ではきょう現在までで36件の目撃情報が報告されています。今月5日(土)80代の女性がクマに襲われるなど今年に入って2件の人身被害が起きています。こうした状況を受け、県は今月6日、これまでの「クマ出没警戒注意報」から「クマ出没警戒警報」に段階を引き上げました。
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