2024年08月23日 16:16更新
高卒者に対して学歴差別と取られかねない不適切な発言をして市議会から辞職勧告決議を受けるなか、上越市の中川市長は23日(金)の記者会見で辞職しない考えを示しました。
「覚悟と決意を持って職責を果たしたい」
中川市長は今年6月、企業誘致を巡る市議会の答弁の中で「工場は高校を卒業したレベルの人が働く。頭のいい人だけが来るわけではない」と発言しました。その後発言を撤回して謝罪しましたが、先月に市議会から辞職勧告決議案が提出され、賛成多数で可決されました。
中川市長は自身の進退について「9月議会前には判断する」としていました。
進退が注目されるなか、23日(金)の記者会見で、辞職せずに任期満了まで市長を続ける考えを示しました。
中川市長
「厳しい意見があることも重く受け止めているが、私を応援してくれる方々がいる。戒めをきちんと考えながら、誠心誠意 職責を全うしたい。辞職をして選挙をすることも選択肢にはあったが、行政の空白期間があると市民生活に大きな影響があると考え、(辞職)選択肢からなくなった」
中川市長は不適切な発言を繰り返した責任を取るため、7月から11月の給料を全額減額する条例改正案を7月の市議会に提案しましたが、全会一致で否決されています。
今後の責任の取り方について、中川市長は「新たな減給案を提案することはせず、今後公職の候補者でなくなった際に、提案した減給額に相当する額を上越市に寄付することで対応する」と述べました。
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