2024年07月28日 16:00更新
高校生の文化系クラブ活動のインターハイ「全国高校総合文化祭」が7月末から岐阜県で開かれます。美術・工芸部門に、県立上越総合技術高校3年の太田陽菜さんが描いた日本画が、県の代表作品として出品されます。
太田陽菜さんの作品「きづいて」です。県内から応募のあったおよそ350点のうち、県代表の7点に選ばれました。太田さんは以前から興味をもっていた日本画に、今回初めて挑戦しました。
太田陽菜さん
「初めて挑戦した日本画で、県の代表に選ばれることができてありがたい。いろいろな日本画の作品を見て女の子の表情がきれいに描かれていた。私も思いが伝えられる表情を描きたいと思った」
作品のモデルは太田さん自身です。好きな人と夏祭りに出かけた様子を表現しました。好きな人に片思いをしていて、切ない表情を浮かべています。背景に描いた7本のチューリップには花ことばから「ひそかな愛」、黄色のリナリアには「その恋に気付いて」という意味が込められています。
太田陽菜さん
「自分の気持ちに気付いてほしいが気付いてくれない。切ないけど目には力がこもっている」
太田さんの作品は県の審査で、作品から受ける感動や表現力など高い評価を得たということです。日本画の出品は制作に手間がかかることから全国でも珍しく、県内では太田さんのみでした。
制作期間は去年の7月から10月の初めにかけておよそ3か月間、平日の部活動で取り組みました。作品は日本画独特の奥行きが出るよう紙にシワをつける「揉み紙(もみがみ)」を使いました。
また絵の具の一部には、鉱物を砕いた粉を水などに溶かした「岩絵具」を使っています。
太田陽菜さん
「1つひとつ線を細くしたのでそれも頑張ったポイント。後ろの花だけ岩絵具を使ってキラキラさせたので見てほしい」
全国高校総合文化祭は7月31日から8月4日まで岐阜県で開かれます。太田さんの作品を含め、各県代表の402作品が岐阜市の岐阜県美術館と岐阜県図書館に展示されます。
全国高校総合文化祭の美術・工芸部門にはこのほか、県立高田高校3年の平田心音さんと、県立高田北城高校3年の宮越琴理さんの作品も出品されます。
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