2024年07月12日 17:10更新
災害時に取るべき行動を時系列にまとめた個人の防災計画、いわゆる「マイ・タイムライン」をつくる特別授業が、12日(金)に上越市立中郷中学校で開かれました。
この授業は、災害の危険性を自分の事としてとらえ命を守る行動につなげてもらおうと、新潟県が県内各地で開いています。12日は中郷中の2年生24人が参加し、県の担当者から個人の防災計画「マイ・タイムライン」について説明を受けました。
担当者はまず、1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降る頻度がここ50年ほどで1.4倍になっているなど、水害や土砂災害などがひんぱんに発生していることを紹介しました。そして、堤防やダムでは防ぎきれない場合もあるので、防災意識を高めてすみやかに避難できるよう準備しておくことが大事だと話しました。
授業では、住んでいる地区ごとに5つの班に分かれ、身近な危険箇所や避難場所を確認したあと、「避難の準備に必要なもの」「避難するときの注意点」「身を守るために何ができるか」を話し合い発表しました。
発表では「あらかじめ避難経路を確認する」ことや、「早めに行動する」すること、「日頃から地域の人と交流し、いざという時に助け合う」といった意見があがっていました。
生徒
「災害時は予想外のことが起きる。想定して避難したい」
「災害時は自分から積極的に行動して、地域の人とも助け合えるようになりたい」
生徒たちは、発表で出た意見の中から自分に必要なものをそれぞれの「マイ・タイムライン」に書き込んで、個人の防災計画を仕上げました。
上越地域振興局 渡邉和彦さん
「中学生には自宅にいる高齢者や小さな子どもたちとともに避難行動とってもらうことが大事。家で親と話し合い適切な避難行動をとれるようにしてほしい」
マイ・タイムラインを作る特別授業は来週、八千浦中学校でも開かれます。
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