2024年07月11日 18:02更新

68年前に出版され、長い間絶版になっていた前島密の生涯を描いた紙芝居が、このほど密を顕彰する人たちの手によってよみがえりました。この紙芝居が10日（水）に前島記念館で上越市立上雲寺小学校の児童に披露されました。

紙芝居は今から68年前の昭和31年に出版され、絶版になっていたものを前島密顕彰事業実行委員会が出版元に許可を得て複製したものです。

先週、実行委員会が上越市教育委員会を通して市内すべての小学校に寄贈しました。

10日（水）は総合学習で市内のまち探検をしている上雲寺小学校の３年生11人が下池部にある前島記念館を訪れ、紙芝居を鑑賞しました。

読み手は、市内のイベントなどで紙芝居を披露しているオーレンプラザの横手正実 副館長です。横手さんは東京で紙芝居の歴史や読み聞かせ方、演じ方などをプロの紙芝居師から学びました。

紙芝居には密が高田で母親から教育を受けた幼少時代や12歳で医者を志し上京した様子、日本の近代化を模索し、イギリスで郵便制度を学んだエピソードなどが描かれています。児童は横田さんの熱のこもった読み聞かせに耳を傾けていました。

児童
「前島密は色々なところで勉強をした人。自分も勉強を頑張りたい」

前島記念館 利根川文男 館長
「絵を見て言葉で伝えるのは効果がある。小さい時に影響を受けると大人になってから体験が生きてくる。前島密の生き方、人柄を読み取ってもらうのがいいのでは」