2024年06月12日 17:00更新
少雪や今年の春からの水不足、そして気温の高い日が続いている影響で、上越市の山間地を中心に田植えを諦めている田んぼが6ヘクタールに及んでいることが分かりました。雨の降らない日が今週から来週にかけて続いた場合、こうした田んぼはさらに増える見込みです。
これは12日開かれたJAえちご上越の記者懇談会で分かりました。
JAえちご上越によりますと、昨年度、雪が少なかったことや4月から雨が降らず気温の高い日が続いているため、上越市の山間地を中心に「代かき」ができない状況が続いています。代かきは田んぼに水を張って土をかき混ぜる田植え前の作業ですが、山間地は雨水に頼る天水田が多くなっています。
作業ができない田んぼは先月末の時点で、市内におよそ15ヘクタールありました。このうち安塚区、大島区、牧区の田んぼ合わせておよそ6ヘクタールでは、すでに田植えを諦めました。今後、雨が降る見込みがないことや、苗が植える前に成長しすぎたためです。
一方、残りの9ヘクタールでは、雨が降るのを待っています。しかし今週から来週にかけて雨が降らないと田植えを諦める場合もあるということです。
JAえちご上越では今年、田植えを諦めた農家を対象に、コメ以外の作物が作れるか話し合うことにしています。
JAえちご上越 常務理事 岩崎健二さん
「不作付けの田んぼにはソバなどの作物に転換できるか農家に相談。種代ほどの助成措置をしながら誘導支援をしていく」
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