2024年06月10日 18:13更新
中学校の休日の部活動を段階的に減らし、地域のスポーツクラブなどへの移行が進むなか、三和区で上越市として初めて文化系の吹奏楽が地域クラブとして登録され活動が始まっています。
休日に中学生の吹奏楽を指導している「さんスポすいそうがくクラブ」です。上越市として初めて文化系の吹奏楽部が地域クラブとして登録されました。
9日(日)の練習には、三和中学校の吹奏楽部の部員のうち、およそ半数の希望した13人が参加し、音の出し方や音程の取り方などを講師から3時間指導を受けました。
1年生
「部活のメンバーと土日練習するのは新鮮。活動できる時間が部活の約2倍増える。先輩から教えてもらうことも多い」
講師 石黒順子さん
「週に3日しか楽器に触れないのはありえない。10分でもいいから、毎日楽器に触れられればいいけど、部活動では制限がある」
三和区ではNPOの「さんわスポーツクラブ」が三和中学校からの要望を受けて平成29年度から休日のバレー部、バドミントン部などの指導をサポートしています。
さんわスポーツクラブ 松井和代さん
「令和5年度から地域クラブとしてスポーツは少しづつ変わっている。文化部は手つかず、何かできればという気持ちがあった」
国は教員の働き方改革や部員が少ない部活動を継続させるために、昨年度から本格的に公立中学校の休日の部活動を段階的に地域移行する方針を示しています。
これまで市では文化部の地域移行について、指導者が少ないこと、特に吹奏楽部の場合は、練習場所の確保や楽器の貸し出しが難しいなど様々な課題がありクラブ登録が実現していませんでした。今回、三和区で音楽教室を開いている人が講師として協力してくれることになり、初めてクラブ登録されました。
すいそうがくクラブは月に2回休日に活動していて、生徒は7月21日に上越文化会館で行われる上越地域吹奏楽コンクールに向けて練習しています。
3年生
「ほかの人と上手に合わせられるようにしたい」
1年生
「コンクールではミスをしないようにしたい。銀賞を取りたい。ドレミの音階が吹けるようになったのでもっと吹けるようになりたい」
講師 石黒順子さん
「なるべくみんなが緊張せず楽しく音が出せることが1番の目標」
さんわスポーツクラブでは吹奏楽のほか、バレーボール、バドミントン、柔道のサポートをしていて、区外からの参加も受け付けています。
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