2024年05月09日 15:28更新
妙高市小丸新田の丘陵地と高床山森林公園でゴミを拾い、生い茂っていた木や草を刈って里山の再生に貢献したとして、市民団体「妙高里山保全クラブ」が、先月内閣総理大臣表彰を受けました。
画像提供:妙高里山保全クラブ
「妙高里山保全クラブ」は20年前の2004年、地元の高床山森林公園周辺の里山を保全しようと設立されました。現在、メンバーは26人です。高床山森林公園周辺のほかにも、斐太南の古墳がある小丸山新田の丘陵地でも活動していて、ゴミを拾ったり生い茂っていたクズなど植物のつるを切り、林の中に風が通り日光が差し込むよう整備してきました。
その結果、これまで見られなかったササユリやランなどの花が咲くようになったということです。現在も、それぞれの場所で月に1回ずつ草刈りや木の間引きなどを行っています。
妙高里山保全クラブ 沖川庄平 会長
「イノシシ、クマだけにならないように緩衝地帯としての里山が整備されていけばいい。妙高市の中で仲間が広がるきっかけになれば最高」
また、クラブでは公園や丘陵地に地元の保育園児や小学生を招き、里山保全の大切さを伝えています。伐採した木を生かして、シイタケの駒打ちや収穫体験などを実施しました。
妙高里山保全クラブ 濁川明男 顧問
「子どもたちは、自然との関わりが乏しい」
妙高里山保全クラブ 柴田茂 副会長
「(園児と)最初にコナラの植樹体験をしてクリ拾いをして茹でておいて(食べた)」
こうした活動が評価され、先月26日、緑化推進運動功労者 内閣総理大臣表彰を受けました。9日はクラブの沖川庄平会長、柴田茂副会長、濁川明男顧問の3人が妙高市役所を訪れ、城戸市長に受賞を報告しました。
城戸市長は「これまで長年、ありがとうございました。これからも緑を守るモデル・先駆者として活動を市内広めていただきたい」と称えました。団体では来月、小丸山にジップラインを整備することにしています。
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