2024年04月12日 08:56更新

SNSで知り合ったうえで、うその投資話を持ちかけるSNS型ロマンス詐欺の未然防止に貢献したとして、八十二銀行新井支店に10日（水）妙高警察署から感謝状が贈られました。

感謝状が贈られたのは八十二銀行新井支店です。

妙高警察署によりますと、詐欺被害に遭ったのは上越地域に住む中年の男性です。男性は3月中旬までに、SNSを通じて女と知り合い2週間ほど連絡を重ねたあと、女から投資に誘われたということです。その後、男性は女に言われるがまま、ATMなどで2回にわたり指定された口座に送金しました。

今回の詐欺では、男性が八十二銀行の店舗を訪れ定期預金を解約したところ、銀行の職員が不審に思い男性に事情を聞いたうえで警察に通報、詐欺であることが分かりました。

八十二銀行新井支店　清水 典幸 支店長
「写真が送られてきたり親切な言葉で信じてしまった。確信されると詐欺を止めるのが難しい。1歩踏み込んで深く話を聞くことが重要」

今回被害のあったSNS型ロマンス詐欺は、SNSで知り合ったあと親近感を抱かせて金銭をだまし取る手口で去年から全国的に急増しています。県内では去年SNS型ロマンス詐欺による被害は35件、被害額は2億8600万円となっています。

妙高警察署 生活安全課　丸山 倫央 課長
「（SNS型ロマンス詐欺）被害額・被害件数がかなり増えている。特殊詐欺と同じように認識し危惧している状況。SNSを通じて投資話は、おかしいと思うことが一番の防衛策。お金の話が出たら警察に相談してほしい」