2023年10月11日 14:25更新
東京パラリンピックの男子マラソンで銅メダルを獲得した永田務さんが10日(火)、上越教育大学附属中学校で講演しました。
講演したのは、おととし開かれた東京パラリンピック男子マラソンで銅メダルに輝いた永田務さん39歳です。永田さんは、上越教育大学附属中学校の全校生徒と保護者合わせて330人を前に、これまでの人生を語りました。
永田さんは26歳の時、当時勤務していた工場で機械に腕を挟まれて右腕に障がいを負い、悲しむ両親を元気づけようとマラソン大会に出場するようになりました。
その一方で、自分の不注意で障がいを負ったことからパラリンピックに出場することが良いことなのか、葛藤があったということです。しかし、周りの人からの応援や協力があって、パラリンピックに出場するまでになり、銅メダルをとることができたと話しました。
永田務さん
「この大会は自分だけの大会ではなかった。ここまで連れてきてもらったこと、感謝を伝える大会だと思って出た。銅メダルを持ち帰ることで、感謝をまた伝えられると思った」
永田さんが出場した男子マラソンの腕に障がいのあるクラスは、次回のパラリンピック種目から除外されます。そのため永田さんはトライアスロンに転向し、2028年のロサンゼルス・パラリンピック出場を目指してトレーニングしているということです。
講演のあと、永田さんは2年生に、走るときの姿勢や腕の振り方など「楽に早く走る方法」を紹介しました。
生徒
「自分がもしけがをしたら、好きなことも辞めたいと思うかもしれない。永田さんは走ることを続けているのがかっこいいなと憧れる」
「自分のけがをばねに上を目指していくところがいいなと思った」
「永田選手はダイエットから走ることを始めたと言っていた。小さいことから大きい夢につながるんだなと思った」
永田務さん
「生徒と交流ができて良かった。自分の不注意でけがをした。そのことで悲しむ人がいる。そういう風にはなってほしくない」
Copyright (C) 2016-2023 上越妙高タウン情報 All rights reserved.