2023年09月14日 14:03更新
東京のアニメ制作会社、「スタジオ藍丸(らんまる)」が、上越市大町5丁目の町家に本社を移転しました。関係者は都会とは違う高田の環境での作品づくりに意欲を語りました。
「スタジオ藍丸」の本社が入ったのは、大町5丁目、五ノ辻稲荷神社の近くにある町家です。スタジオに所属するアニメ監督の岡尾貴洋さんは、高田地区に東京に無い魅力を感じたと話します。
スタジオ藍丸 岡尾貴洋監督
「いい町並みが残っている。その中で仕事をしたい。若い人に下積みをさせて基礎から育てるのが移住テーマ。今東京にスタジオを置くと新人を育てる環境ができない。若い人が東京に出て来ると遊んでしまう」
町家は空き家だったものを改修しました。1階には、岡尾監督のTV作品など、アニメの原画や台本などが展示されています。
2階はアニメーションの制作スペースです。スタッフのひとりで、三重県出身の畑中春香さんは今年6月から上越で暮らし始めました。
スタジオ藍丸 畑中春香さん
「(仕事)楽しい。近所の人は、いい人ばかりで暮らしやすい。世話をしてくれる人はまだいない。友達が1人できた」
スタジオ藍丸の本社移転には、県と市がその費用を一部補助しました。
岡尾さんは、アニメーション制作には、多くの人材が必要だと話し、例えば30分のテレビアニメでは4000から5000枚の絵が必要ということです。
スタジオ藍丸 岡尾貴洋監督
「ほかのスタジオにも(誘致の)話をしている。アニメーションは多くのスタッフを使う。若手を育て次の世代につなげたい。この町でやりたい人がいたら一緒にやっていけたら」
1階の展示スペースは平日正午から午後6時まで見学できます。
なお、スタジオ藍丸のすぐ近くには、町家を改装したコーヒーとサンドイッチの店が今月22日(金)にオープンする予定です。
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