2023年06月20日 17:05更新
上越地域で子どもを中心にRSウイルス感染症や感染性胃腸炎が流行しています。特にRSウイルス感染症は、先週の感染状況が県平均の4倍以上となっています。感染症の予防について上越市の塚田こども医院に聞きました。
塚田こども医院 塚田次郎 院長
「RSウイルス感染症がかなり多く、感染性胃腸炎も多くなってきている。外来はとても今混んでいる状態。子どもたちがいろいろなかぜをひいている。(コロナ禍の)3年半の間に流行する感染症がなくなったため、免疫を持たない子どもが増えた」
RSウイルス感染症は、呼吸器の感染症でせきや鼻水など、症状はかぜに似ていますが、重症化すると気管支炎や肺炎を引き起こすこともあります。
塚田こども医院 塚田次郎 院長
「普通のかぜと似ているが、小さい赤ちゃんがかかると呼吸困難を起こすこともある。その点が1番問題」
上越保健所によりますと、RSウイルス感染症の上越市と妙高市での患者数は、今月5日からの1週間で1医療機関あたり16.20人と、県平均3.65人の4倍以上となっています。
上越市栄町にある塚田こども医院では、先週12日からの1週間で77人の患者がありました。 RSウイルス感染症の流行は2年ぶりだということです。
塚田こども医院 塚田次郎 院長
「(2年前は)非常に大きい流行だった。その時と同じような増え方。まだまだ増えるのでは」
一方、感染性胃腸炎は冬からの流行が収まっていません。上越市と妙高市の患者数は、1医療機関あたり19.2人で、国の警報基準20人に迫っています。
塚田こども医院 塚田次郎 院長
「本来冬場にはやる感染症だが、季節に関係なくはやっている。しばらく十分注意が必要。小さいこどもの方が脱水を起こしやすい。低血糖を起こすこともある。ぐったりしている場合は早めの対処が必要になるので小児科を受診してほしい」
さらに、全国的に流行している夏かぜの「ヘルパンギーナ」も増え始めているということで注意が必要です。 いずれの感染症も予防方法は丁寧な手洗いやマスクの着用などです。
塚田こども医院 塚田次郎 院長
「保育園や幼稚園、集団の中で流行しやすいので、どんなものがはやっているか聞く」
「(免疫を持たないことで)次はやった時に大きな流行になることも。本来の流行の時期ではないから大丈夫ということはない。1年中いろいろなことを注意していく必要がある」
Copyright (C) 2016-2023 上越妙高タウン情報 All rights reserved.