2023年05月06日 12:00更新
上越市の清里区で廃止となっていた朝市が、小学生の働きかけで5月から復活することになりました。きっかけは去年、児童みずから企画した朝市ですが、大人からは背中を押されたと喜びの声があがっています。
去年の朝市の様子
清里区の朝市は、おととしまで商工会の主催で開かれていましたが、去年4月に清里商工会と牧商工会が合併したことで廃止されました。そうしたなか、去年、上越市立清里小学校の6年生が企画して朝市を2回開いたところ、地域の人から喜びの声があがっていました。
その後、地域おこし協力隊の髙木桂さんが中心となり、子どもたちの思いを引き継ごうと地域に働きかけた結果、住民団体の「櫛池農業振興会」が朝市を開くことになりました。
地域おこし協力隊 髙木桂さん
「子どもたちに対して、地域の大人から『ありがとう』の声が多くあった。子どもに感謝が届く活動は、意義がある。これを打ち上げ花火のように一発で終わらせてはいけないと思った」
去年の朝市の様子
朝市は、毎月第3水曜日に清里商工会館前で行われます。初回は5月17日(水)です。朝市には、先輩の思いを受け継いだ小学生が運営を手伝ったり店を出す予定です。
去年オリジナル朝市を開いた現在の清里中1年生は「自分たちの取組が下の学年に伝わって良かった。みんなから愛されずっと続く朝市になってほしい」「子どもが運営する飲食ブースができるといい」などと話していました。
27日(木)は、総合事務所の職員や地域協議会の関係者などが清里中学校を訪ねて、生徒に地域活動について意見を聞きました。
中学生からは「朝市に中学生も参加したい」「地域で行う流しそうめんイベントに、清里産のソバや米粉うどんを流してほしい」などの意見が出ていました。
中学校ではこれまでも地域活動について、大人と一緒に考えてきました。
3年生
「大人と子ども、それぞれ価値観が違う。話し合うことで考えが深められる」
「清里は好きだが、自分は大人になったら出ていくと思っていた。(地域おこしの)意見やアイデアを見て、これだったら住みたいと思えた」
清里中学校の3年生は今年度、8月に行われる「坊太郎祭り」の運営や販売などに加わる予定です。
3年生
「清里の大人は、子どもの意見を取り入れてくれている。中学生が率先して意見を出し、地域を変えていきたい」
地域おこし協力隊 髙木桂さん
「子どもの発言は、大人を動かす原動力になっている。未来の担い手の意見をたくさん聞き、それを大人が胸を張って応えられる地域にしていきたい」
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