2023年03月14日 04:00更新
沖縄県の伝統的な染物「紅型」の体験教室が、上越市板倉区の染物工房「BENITAMA」で開かれています。
「紅型」は、沖縄県の伝統的な染物です。顔料と大豆の絞り汁を混ぜ合わせた染料を使い、鮮やかな配色と独特の模様が特徴です。この紅型の工程のひとつで、布に色をつける「色挿し」の体験教室が、上越市板倉区の染物工房「BENITAMA」で開かれています。
10日(金)は、市外から体験客が訪れ、ランチョンマットに好きな色をつけていきました。
「すりこみ筆」で色をすりこむ
長岡市から体験に来た人
「4回目。染物体験にはずっと興味があったが、近くでできる場所がなかった。来てみたら体験も話も楽しくて、何度も通っている。自由に色をつけるのは難しいが、どの色を使っても『いいよ、素敵だよ』と言ってもらえるので、いろいろ試してみたくなる」
工房を運営する小泉環さんは、板倉区出身で20年ほど前に大阪で紅型に出会いました。現在、月に1週間ほど帰省して教室を開いています。
小泉環さん
「集落の人が興味を持ち、遊びに来たり話かけてくれるようになった。自由で好きなように表現できるのが紅型の魅力。『まさかここでできるなんて』と言ってもらえるのがありがたい」
「色挿し」は、布を乾かしながら2度色を重ね、最後に縁に濃い色を入れて立体感を出します。
色挿しを終えた ランチョンマット
体験した人は「今度自分で開く店に飾りたい。作品を見たお客さんが興味を持ち、そこからまた輪が広がっていけば」と話していました。
体験では、ランチョンマットのほかにも、コースターや巾着なども作ることができます。
小泉環さん
「この素敵なものを多くの人に知ってほしい。簡単で子どもでもできるし、日頃忙しくしているお母さんたちにもカラーセラピーとして楽しんでもらえるのでは。地域に活気が出て、(工房が)拠り所になればうれしい」
体験教室は事前予約制です。開催日時や申し込みは「BENITAMA」のインスタグラムからどうぞ。
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