2023年03月04日 19:00更新

上越市の関根学園高校で4日卒業式が行われ、コロナ禍で３年間、制限のある学校生活を過ごした224人が学び舎に別れを告げました。

式でのマスク着用について、文部科学省は原則、生徒と教員は不要としています。関根学園高校では生徒にマスク着用の判断を任せる中、多くの生徒はマスクを着けたままでした。

式では卒業生の名前が一人ひとり呼ばれたあと、クラスの代表7人が鈴木重行校長から卒業証書を受け取りました。

鈴木校長は「コロナと過ごした規制の多い3年間だったと思う。人生は楽しいことばかりではないが、笑顔で周りの人を大切にして大輪の花を咲かせてください」とはなむけのことばを贈りました。

続いて卒業生を代表して井部恵都さんがコロナ禍の3年間を振り返りました。
「例年通りにはいかない3年間だった。それに屈することなく、立ち向かう心を手にした。輝いて生きる心を忘れずに、様々なことに挑み続けたい」 

式のあと、卒業生は玄関前で同級生や家族と記念写真を撮って別れを惜しんでいました。 

卒業生
「式では最後なのでマスクを外した。マスクを外した同級生もいい顔だった」

卒業生
「入学当時は行事が短縮されたが、楽しむことを目標に頑張った。友達と過ごしたテスト勉強や授業など、日常が楽しかった。将来はスポーツトレーナーを目指したい」

玄関前では野球部恒例の後輩による胴上げも行われました。胴上げはコロナ禍のあと、初めてです。

胴上げされた卒業生
「（照れながらも）胴上げは少し怖かった…。野球を通して前向きに成長できた3年間だった」 

卒業生の進路は140人が進学、残りの84人は上越地区を中心に就職することになっています。