2023年01月17日 13:51更新
今年3月末で解散する上越市安塚区の「雪だるま財団」は、これまで取り組んできた事業についてその引き継ぎ先を決めました。そのうち雪国ならではの食材をアピールしてきた「雪室推進プロジェクト」は、上越妙高駅前のフルサットを運営する「北信越地域資源研究所」に事務局が引き継がれることになりました。
「雪室推進プロジェクト」は、雪室で貯蔵した食材を使った商品開発などを目的に平成27年に発足しました。雪だるま財団は当初から事務局を務めてきましたが、今年度末に解散することで来年度からは上越妙高駅前のコンテナ商業施設フルサットを運営する「北信越地域資源研究所」が事業を引き継ぐことになりました。
フルサットではこれまでにも安塚から雪を運んで雪遊び広場を作ったり、簡易雪室を設けた実証実験に取り組むなど、プロジェクトに積極的に関わってきました。
平原匡代表取締役は「フルサットには雪室食材を活用した店もあるため、プロジェクトのPRやイベントなどを開きながら、地域資源を利活用した事業を展開していきたい」と話しています。
また、安塚区和田にある雪室の管理運営は「NPO法人雪のふるさと安塚」が引き継ぎます。ほかにも、都会の人が里山の自然や食を体験する「越後田舎体験」の事務局は、上越観光コンベンション協会に引き継がれる予定です。
雪だるま財団 小林美佐子 理事長
「合併した当時は安塚にもいろいろな団体があり、それぞれが力を持っていた。しかし高齢化も進みこれから持続可能なまちづくりをしていくためには、財団の解散を皮切りに少しずつ地域がまとまっていかなければいけない。事務局が変わることで、雪室は安塚に特化したもの、田舎体験は旧東頸城郡の事業と思われがちだったが、もっと広域的に上越エリアの事業と知ってもらえるいい機会になれば」
財団では、これまでの活動を写真や映像で振り返る「ありがとうの会」を、3月24日から26日の3日間、雪のまちみらい館で開くことにしています。
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