2022年12月23日 17:51更新
24日(土)からの寒波で大雪警報が発表される可能性があるなか、今週初めに長岡市や柏崎市で発生した車の立ち往生や食料品の不足など、私たちは緊急事態に備える必要があります。気になる交通、運輸、スーパーマーケットなどの対応や状況を取材しました。
高速道路を管理するネクスコ東日本によりますと、23日(金)午後1時現在、あす午前9時までに予想されている管内の降雪量は、北陸自動車道の朝日で最大20センチ、上信越自動車道信濃町で最大25センチです。
今のところ、除雪能力を上回る降雪は見込まれないため、新潟支社の上越管内では予防的通行止めは行われない見込みです。
また、国道8号線などを管理する高田河川国道事務は、今後の見通しについて次のように話しています。
高田河川国道事務所 折橋一禎 副署長
「今後雪が降りだすことを想定し、除雪体制を整えている。雪の降り方は予想がつかないこともあるので警戒。予防通行止めについては、集中的に雪が降った場合、交通障害が発生する可能性がある。遅れることなく通行止めをして除雪する」
「後でも済む用事は控え、命に係わるなどどうしても外出しなければならない場合、やむを得ない外出の場合は装備をしっかり。万が一に備えて暖をとる準備、食料、水などを用意してほしい」
今週はじめの寒波では、県内各地で車の立ち往生や大渋滞が発生しました。今後の雪次第では、再びその危険性が予想されるなか、貨物を扱う運輸会社はどう備えているのでしょうか?
上越市頸城区西福島にある上越運送の上越支店長、近藤正道さんによりますと、23日の雪で、富山と石川県境の通行止めが発生し、会社のトラック1台が巻き込まれたということです。会社は即座に現地への応援や走行ルートの変更指示などに対応しました。
今後、大雪が発生した場合の運行について、近藤支店長は、ドライバーの安全が第一とし「基本的に運行は止めないが、どうしてもできない場合は、お客様と検討して中止も考える」と話しています。
また、ドライバーには時間に余裕を持った運行、タイヤチェーン、スコップの装備。長距離トラックには、水や食料の準備を指示しているということです。
上越運送では23日現在も、今週はじめの大雪の影響で、九州への輸送の見通しが立っていないということです。
近藤支店長
「非常にひどい状況で、2年前の悪夢がよみがえるようだ」
今週初めの寒波では物流が滞ったため、上越市内のスーパーマーケットなどに商品が届かず一時品薄状態になりました。上越市板倉区の「しみず屋」でも、今週20日(火)と翌日21日(水)の2日間は商品の入荷がありませんでした。
しみず屋では肉類の8割、野菜や果物は3~4割ほどを、新潟や長岡方面から入荷しているため、大きな影響をうけました。
しみず屋 長尾暁さん
「売り場を埋めるよう努力はしたが、商品が入ってこないと、どうしようもない…陳列に苦労した」
買い物客
「きのうは米やパンが売り切れていた。今夜から大変になりそうだというので5日~1週間分を買った。雪で品物が入らないのでは、しょうがない…」
22日から一部の商品が入荷し始め、きょう23日は品切れが続くパン類も、6割ほどが入荷しました。
しみず屋 長尾暁さん
「状況はよくなってきている。あす、あさってと雪が心配でこわい。陳列の仕方を工夫するなど、その場しのぎでやるしかない」
買い物客
「(以前の大雪)で孤立した。買い物に行けなくて切なかった」
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