2022年12月18日 12:22更新
旧佐渡市栽培漁業センターを活用してナマコ種苗の生産を行う株式会社浦島三和が14日、生産の普及を目的に佐渡島内の漁業関係者を対象に見学会を開きました。
株式会社浦島三和はナマコの養殖や増殖のほかに干しナマコを海外に輸出する事業を手掛けています。今年5月から佐渡市豊田にある旧佐渡市栽培漁業センターを活用してナマコ種苗を生産しています。
現在ナマコは中国をはじめ世界から需要が高まっています。佐渡島内でも生産を普及させるきっかけにしたいと、この日は島内の漁業関係者を対象にナマコの種苗がお披露目されたほか、施設の見学が行われました。
ナマコの種苗は体長3センチほどで水から上げると1センチほどに縮みます。
普段は海藻の粉末や泥、酵母菌を混ぜたエサを1日2回与え、定期的に水槽の掃除を行い管理されています。シェルターと呼ばれる採苗用具一つあたりに400個の種苗が付着していて、施設全体ではおよそ1500万個の種苗が生産されています。
参加者はナマコの種苗について質問をしたり、近くに集まってじっくりと観察していました。
漁業関係者
「佐渡のナマコは質がいいと言われていて、こんなに身近なところで多くのナマコがとれたら私たちの夢や希望が膨らみます」
株式会社 浦島三和須藤由彦取締役社長
「佐渡でも高級食材のナマコをお出しできると考えています。これからのナマコの養殖、増殖の一歩になれたらいいなと思います」
なお、ナマコ種苗は2023年2月ごろに業者向けに販売され、佐渡島内の海に放流されるということです。
佐渡テレビジョン
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