2022年10月27日 17:34更新
世界かんがい施設遺産に登録された上江用水路の見学者が年々増えていることから、妙高市川上地区にある記念公園にトイレや駐車場が完成しました。
工事が完成したのは、妙高市川上地区にある上江用水記念公園です。
上江用水路は、妙高市と上越市を流れる全長26キロの農業用水路です。400年以上前から掘削工事が行われ、その歴史と技術が評価されて、平成27年世界かんがい施設遺産に登録されました。
登録されると用水路の見学者が年々増えてきたため、県は地元の要望をうけて、トイレやあずま屋、大型バスが入る駐車場などを整備しました。事業費は7000万円です。工事は令和2年に完了しましたが、コロナ禍で26日(水)から正式な共用開始となりました。
竣工式で関川水系土地改良区の齋藤義信理事長は「平成27年の世界かんがい施設遺産登録後の見学会では大型バス4台150人が参加するようになった。そのほかにも他県からの視察や小学校の学習会など年間1000人が訪れる場所となった。この公園が先人の苦労の歴史を感じられ、地域の癒しの場になると共に、将来的には妙高市の新たな観光資源として活用できればうれしい」と話しました。
これは今回整備されたミニチュア水路です。建設当初の土壁から昭和20年当時の石積み、さらに、現代のコンクリート三面張りと、水路の変遷がわかるようになっています。
このほか、用水への転落を防ぐ防護柵も整備されました。
関川水系土地改良区では、今後、用水路の説明看板などを増やしていく予定です。
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