2017年08月21日 16:22更新

上越市でイチジクの収穫が始まっている。甘味は例年通りだが、今年は長雨の影響で実が割れ、半分近くが商品にならないと、農家は悲鳴を上げている。

板倉区宮島にある「ファームあぜがみ」では、市内のイチジク農家の中で、最も広い30アールの畑で、約400本を栽培している。今年は例年より1週間遅く、今月7日から収穫が始まった。

 半分が割れたり、色づきが悪かったり商品にならない

イチジクは1本の木から300個ほどが収穫される。今年は長雨の影響で、収穫前に割れてしまう実が多いという。例年20％程度だが、今年は50％と、半分が割れてしまっている。栽培を始めて16年で初めてのこと畔上さんは嘆く。

朝収穫され パック詰めされる甘いイチジク

今朝も収穫した半分が商品化できず、出荷できたのは50パックほど。割れてしまった実はジャムなど加工用にまわすという。

しかし、割れた実が多いものの、味は例年通り甘いという。平均糖度は16度ほど。高いものは18度ほど。「消費者はうちのイチジクを食べると、こんなに甘いのってたまげる。メロンは13度あれば最高級品だが、それより3度も高い」と味･甘さに絶対の自信をもつ。

おいしい食べ方は生で食べる他、ジャムにしたり天ぷらにしても甘みが増して、おいしくなるという。

収穫は来月にピークを迎え、今の1.5倍の量が出荷される予定。ファームあぜがみ以外の市内14軒のイチジク農家では、今月末から収穫が始まる。

※2017年8月21日　ニュースLiNKで放送　初回18:30～