2022年06月22日 18:10更新
妙高山や雪国にまつわる伝説や物語を子どもたちに知ってもらおうと、妙高市の読み聞かせボランティアが絵本400冊をつくり、その一部を妙高市立妙高小学校に寄贈しました。
絵本は2種類あります。そのひとつ「赤児岩のはなし」は妙高山に登る古道に実在する岩をテーマにした民話です。戦国時代、関山神社の山伏をかつて恋仲だったという女性が幼子を連れて訪ねてきますが、山伏が織田信長との戦いで討ち死にしたと聞かされ、悲しみながら岩の近くで消えていったという物語です。
もう一冊の「雪の一本道」は、上越市の児童文学作家、杉みき子さんの作品で、雪道を歩くおばあさんが様々な人と行き交う様子を描いた心温まる物語です。
絵本を作ったのは、妙高市で活動する「絵本を楽しむ会ひだまり」のメンバー3人です。3人は6年前に会が作った紙芝居とDVDをもとに、子どもたちにより身近に触れてほしいと今回、自費出版で絵本200部ずつを作りました。17日は、メンバーが普段、読み聞かせを行っている妙高小学校を訪ねて、図書委員に絵本2冊ずつを贈りました。図書委員長の森山仁葉さんは「どんな本なのか楽しみ。他の児童に地元の話なんだよと伝えたい」と話していました。
会の後藤浩子さんは「旧妙高村にはたくさんの昔話が、関山・大鹿・桶海・原通など土地ごとに残っていることに気付いた。子どもたちには『この場所にはかつて宿場町があったのか』など一つでも興味を持ってもらえれば」と話していました。
絵本はこの後、妙高市の3つの公立図書館にも贈られます。また会では1冊500円で販売もします。詳しくは川上さん(0255‐82‐2187)までお問い合わせください。
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