2022年05月12日 11:06更新
ドローンなどを使った最先端のコメ作りを目指そうと、上越市島田地区で大がかりなほ場整備がはじまりました。
写真提供:和田土地改良区
ほ場整備が行われるのは、上越市島田地区の国道18号線東側を中心とした110.7ヘクタールです。このエリアはこれまで田んぼの1区画が6アールほどと規模が小さく、また農道も3メートル以下と狭かったため、農作業に多くの手間がかかっていました。
島田地区では昭和30年代に比べて農家が10分の1になるなど、農家の高齢化や担い手不足が進んでいます。そのため、より効率的な農業を目指そうと、今回のほ場整備となりました。
工事は県が主体となってすすめ、田んぼの1区画を1ヘクタール、農道の幅を6メートルに広げる計画です。総事業費はおよそ25億円です。
10日(火)は工事の安全祈願祭が行われ、地元農家や工事関係者など50人ほどが参列しました。
島田ほ場整備事業推進協議会 齊藤義輝 会長
「協議を重ねて待ちに待ち、やっと地鎮祭ができた。関係住民など大喜びしている」
島田地区では現在27軒のコメ作り農家があり、工事が完了すると農地のほとんどが4つの農業法人と個別認定事業者1人に集約される見通しです。
県では、農地が大規模になることでドローンを使った直播栽培やリモート操作による水管理など最先端の農業に取組めるとして、これまで以上にコスト低減や、効率の良い作業につながると期待しています。
島田ほ場整備事業推進協議会 齊藤義輝 会長
「作業や水管理などに多くの労力を使わずコメがとれるようになる。いままでかかっていた経費を軽減させ、世界のコメ市場で戦える状態にしたい」
工事は令和8年度の完成を目指し、整備にあわせて、早い所では来年から順次植え付けが始まるということです。
また、島田地区の近くにある石沢地区でも、農地45ヘクタールでほ場整備がはじまっていて、令和7年度に完成する計画です。
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