2022年03月27日 15:25更新
上越地方は26日(土)、発達した低気圧の影響で非常に強い風が吹き、上越市高田では最大瞬間風速29.6m/sを記録しました。市内では、建物の損壊や倒木などが相次ぎ、けが人も複数人でています。
一夜明け、被害の状況が明らかになりました。上越市によりますと、27日午前10時現在、強風にあおられ転倒したり、飛んできた物に当たり負傷した人的被害は9件発生し、9人が救急搬送されました。そのうち4人は、風で壊れたシャッターが当たり右肩を骨折したり、飛んできた物で後頭部やおでこを切るなどの中等症です。5人は軽症となっています。
また、トタン屋根や外壁のはがれなど建物被害は、74件確認されました。そのうち、13件は住家、29件は非住家、32件は公共施設です。上越市立古城小学校では、学校の体育館入り口のドアの破損や、児童玄関のガラスが割れるなどの被害がありました。そのほか、保育園の遊具の破損や、ゆきだるま物産館で屋根のトタンがはがれるなどの被害も確認されています。
いずれも、あすからの教育活動や営業に影響はないということです。
強風による被害で、消防への救援要請の件数は、一日で53件にのぼりました。
このほか、農業用ハウスの倒壊が2件、街灯の損壊や倒木などが75件確認されました。上越妙高駅近くの交差点では、壊れたビニールハウスが飛び、一時道路をふさぎました。
上越市危機管理課によりますと、名立区以外の全ての区で被害が確認されているということです。市では、撤去作業などが進んでいることから、危ない場所には近づかないよう呼びかけています。
また、開幕初日だった高田城址公園観桜会は、公園内で倒木やぼんぼりの損壊などが相次ぎ、来場者の安全を確保できなくなったとして、午後3時頃に中止される異例の事態となりました。現在、上越観光コンベンション協会が被害状況を調査しているということです。
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