2022年03月13日 20:02更新
戦争による命の尊さや平和の大切さを語り継ごうと、「名立機雷爆発事件」が起きた3月に合わせ13日、上越市名立区で「平和を願う日」の式典が開かれました。
平和を願う日は名立機雷爆発事件が起きた3月に合わせ、地元住民などでつくる実行委員会が毎年開いていて、今回で8回目です。
名立機雷爆発事件は72年前の昭和24年3月30日、名立区小泊の海岸で機雷の不発弾が見つかり、それを見に来た住民などが突然の爆発によって巻き込まれ、多くの命が奪わたものです。被害者は63人、そのうち半数以上が小中学生でした。
13日は地元住民などおよそ60人が集まり、事件で犠牲となった人へ黙とうや亡くなった人を悼む「哀悼歌」を捧げました。
参加者
「ロシアの侵攻もあるので、命は大事だと改めて感じた。戦争がもとで(不発弾)流れてきたので、そういうものを使ってもらいたくない」
「(戦争被害)あってはならない。自分はただ亡くなった人の冥福を祈るしかない」
名立・ 平和を願う日 実行委員会 石井浩順 委員長
「(語り継ぐためには)小学生の授業で話をすること。私自身、戦争の知らない世代。体験者がいるうちに直接話を聞ける機会を設けたい」
この日はこのほか、住民団体、上越日豪協会による講演会が開かれ、直江津地区にあった捕虜収容所では、戦争で捕虜となったオーストラリア兵60人が亡くなった出来事などが紹介されました。
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