2022年02月19日 09:08更新
佐渡市畑野地区の松ヶ崎小中学校で児童と生徒が考え、行動した地域おこしについての発表会が17日に行われました。
松ヶ崎小中学校では総合学習で地域への誇りを育み、自分たちにできることを考える力を養っています。今年度で2回目となるこの発表会は小学生は4月から、中学生は8月末から地域おこしについて考え、活動してきた内容を発表しました。今回は新型コロナの影響で活動協力者や、地域住民など20人がオンライン上で参加しました。
発表した代表者は、松ヶ崎小中学校は年々、児童と生徒の数が減ってきている現状をあげ、廃校にしたくないという思いから地域おこしを本気で取り組んできた事を説明しました。
小学生の発表では、全国から児童生徒を募集し、留学生として受け入れる「離島留学」の取り組みを進めるために、5・6年生3人がその説明会などで好きな事や得意な事を活かして、地域の魅力などを発信したことを発表しました。
佐渡の良さをカードゲームにしたり、鬼太鼓魅力を伝えたほか、自然豊かな松ヶ崎で見つけた昆虫を集めて行った、昆虫博について説明しました。
これらの取り組みにより、離島留学についての問合せも増えていて、来年度は4世帯が島にやってくることになっています。
中学生の発表では今自分が動かなくては松ヶ崎という地域が無くなってしまうかもしれないという危機感を持ち、地域おこしを自分事としてとらえ2030年の未来を考えました。
生徒は、グルメ、ツアー、デザインというジャンルに分かれて活動しました。農家を助ける柿プロジェクトを実施したチームは、商品開発をするため、実際に農家や業界関係者らに意見を募り、自分たちでできることは何かを考えました。
今後は、販売されない柿の材料を農家から提供してもらい、生徒たちの考えに賛同してくれる企業をみつけます。そして商品開発を進め、消費者のもとへ届けるといった「つなぐ」役割を中学生が担っていきたいと発表しました。
空き家の活用や民泊を推進するチームは、民泊についてアンケートを実施した事についてふれました。アンケートでは「家に泊まらせる事に不安がある」など、全回答で消極的な意見が出た事で、民泊の難しさを知ったと話しました。今後は豪華な食事を用意しなくてもいいといった事を伝えるなど、不安を取り除くための活動も実施していきたいとしました。
その他、松ヶ崎の魅力を知ってもらうツアーを考えるチームや地元でつくられる塩を多くの人に知ってもらうための活動を実施したチームがそれぞれの活動内容それを通し感じたことなどを発表しました。
子どもたちの発表あとには、オンライン上の参加者から、それぞれの班に対しアドバイスなどが送られました。
松ヶ崎小中学校では今後も地域おこしに関わる授業を続け、地域を巻き込んだ活動を実施していきたいとしています。
佐渡テレビジョン
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