2022年02月20日 16:34更新
農家の高齢化による担い手不足を解決しようと、上越市清里区の農業者が「星の清里協同組合」を立ち上げました。組合では、県内外から職員を採用し、複数の農業法人などに派遣します。こうした取り組みは県内で2番目、上越市では初めてとなり、農家などから注目を集めています。
「星の清里協同組合」は、清里区にある7つの農業法人などが立ち上げました。狙いは、農家の高齢化による担い手不足を解消し、新たな雇用を生み出すためです。
具体的には、県内外から通年雇用の社員を募集し、組合に加入している事業者に派遣します。派遣先は1つの事業所に限りません。繁忙期や事業者の作業内容などにあわせて、複数の事業所を掛け持ちします。
星の清里協同組合 保坂一八 代表理事
「都会から人を呼び込みたい。ひとつの法人では雇えないがいくつかの法人がまとまれば1年通して雇えるのではないかと、そういう状況をみて設立しようと考えた」
この仕組みで社員が1年を通して働くことができ、さらに事業所にも人材を確保できるメリットがあります。
今回の立ち上げでは、国の「特定地域づくり事業協同組合制度」を利用し、その財政支援で実現しました。
17日は清里活性化交流施設で創立総会が開かれ、組合のメンバーや地元の農家など、およそ40人が出席しました。
保坂 代表理事
「設立が目的ではなくあくまで手段。最終的には地域を活性化させたい。今はやっとここまできたかという気持ち。(農家)本当に人手不足。地区の法人を守り、地域を守りたい」
組合では今後4人を目標に社員を募り、今年6月から派遣を始める計画です。
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