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手足口病流行 上越妙高では警報基準の4倍以上

2017年07月27日 18:20更新

全国的に幼児を中心とした感染症「手足口病」が流行している。県内では上越市と妙高市が最も多く、先週1週間で1医療機関あたりの患者数は23.17人と、警報基準の5人を大幅に超えている。手足口病はどんな病気なのか。その症状や対策を取材した。

170727_手足口病流行

上越市栄町にある小児科塚田こども医院でも、7月に入ってから手足口病の患者が急に増え始め、先週は50人以上が診察に訪れた。今年は症状が少し例年と異なると塚田院長は話す。

通常、手足口病は軽くすむ病気。手の平や足裏にぶつぶつが出来き、ちょっと痛がゆい程度。ところが今年は高熱になるケースがあるという。

また、口の中にできると、痛みを伴いしみることも。しょっぱいものや、酸っぱいもの、味の濃いものがとれなくなるので、喉越しが良く、あまりしみない物を与えることが大切だという。合わせて今の季節は脱水にも注意してほしいと、塚田院長。

 

夏風邪の影響もあり、わたぼうし病児保育室の利用者は増加している。通常は1日あたり13人程のところ、今週月曜日は過去最高の44人が利用。その4分の1が手足口病の患者だった。

手足口病の患者は大体が保育園に通っている幼児。数日休めば回復し、登園できるようになるが、まれに合併症の『髄膜炎』にかかることも。

「頭の中にウイルスが入り込んでしまい、具合が悪くなることがある。お子さんの様子を見ていて、急に熱が高くなる、急に頭が痛くなる、繰り返し吐くなどの症状は、髄膜炎が心配される」

「手足口病のウイルスは、口から入りお腹の中で繁殖するため、ウイルスは口から出たり、お尻からも出たりする。手洗いや、うがいを丁寧に行なって欲しい」と塚田院長は呼びかけている。

 

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